初診はお電話でのご予約のみ
044-455-7500メマンチン(メマリー)は、NMDAグルタミン酸受容体の過剰な活性化を抑制する作用を有しており、グルタミン酸系に対し、抑制的に働きます。
自閉スペクトラム症(ASD)は、社会的コミュニケーション障害と限定的な反復的行動様式を中核症状とした発達障がいです。
ASDのこれらの社会的機能障害に対する薬物治療については、十分に効果のあるものは見出されていませんでした。
2025年8月、Joshiらは、メマンチンのASDの社会機能障害に対する効果を検証するため、ASDの若年者をメマンチンとプラセボの投与群にわけ、二重盲検ランダム化比較試験を行いました。
その結果、メマンチンは有意にASDの社会機能障害を改善する結果でした(図1)。

また、ASD群では、健常者より脳の前帯状皮質前部という部位のグルタミン酸濃度が高いことがわかりました(図2)。

ASD群では、よりグルタミン酸濃度の高い群が、特にメマンチンで改善が得られる結果でした(図3)。

ADHDでは薬物治療がすすんでいる一方、ASDの薬物治療では、介入が困難であったため、今回の結果は、当事者や家族にとって、支援の1つになる可能性があります。
