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044-455-7500近年、うつ病やADHDなどの精神疾患の治療や予防を栄養療法で試みる、
精神栄養学が注目を浴びています。
中でも、ADHDについて種々の報告がなされており、最新の報告を概説致します。
2024年4月、朝食を抜くとうつ病、ADHD発症のリスクが増加する。
という研究データが報告されました1)。
その結果、うつ病はオッズ比1.56、ADHDはオッズ比2.89でした。
特に、食事内容・パターンとADHDの関連については、多くの調査、報告がなされています。
中でも、野菜、果物、豆類、魚を多く含む健康的な食事内容はADHDの発症リスクを37%減少させる。
と報告されています2)。
一方、ジャンクフードはADHD症状と関連していることが報告されています2)、3)(図1)。

ジャンクフードは、特にお菓子・キャンディー、甘味飲料・ソフトドリンク、その他のジャンクフードの順にリスクが高いことが報告されています3)、(図2)。

まず、抗酸化物質とは、活性酸素の過剰な発生を抑制したり、除去する物質のことです。
中でも、活性酸素の過剰な産生は、神経細胞の損傷や老化に関係しているとされています。
特に、主要なADHDの神経伝達経路は、酸化物質のレベルに影響を受けるとされています。
すなわち、酸化ストレスはADHDの発症リスク要因とされています4)。
そのため、抗酸化物質による治療が効果をもたらす可能性が示唆されていました。
2024年3月、Zhouらは、児童思春期のADHDに対する抗酸化物質の有効性と安全性の比較の解析を報告しています5)。
報告では、コナーズの親評価尺度の合計スコアの改善には以下の抗酸化物質が有効な結果でした(図3)。

ビタミンDは青魚やキノコ類に多く含まれています。
加えて、オメガ3不飽和脂肪酸も青魚に多く含まれています。
また、ホスファチジルセリンは鳥レバー、牛レバー、魚に含まれています。
普段の食事に魚料理を多く取り入れることは、ADHDの食事療法としてメリットがあるといえます。
ただし、高尿酸血症の持病がある場合、魚を多くとると尿酸値が上がってしまうので注意が必要です。
特にミネラルでは、ADHDの方の血清マグネシウム濃度が低いと報告されています6)、7)。
そのため、マグネシウムの補給はADHD症状改善の可能性が示唆されています8)。
マグネシウムは、特にナッツやバナナ、魚介類に多く含まれています。
ニューロダイバージェントでは、腸内細菌叢の変化の関与が指摘されています9)。
そこで、ビフィズス菌をADHD当事者に補充した研究があります。
その結果、注意力の改善がみられたことが報告されています10)、(図4)。

ただし、先行研究、今回の研究は、ビフィズス菌Bf-688株を用いたものです。
とはいえ、ビフィズス菌入りのヨーグルトを食事に取り入れることは、有効と考えられます。
これらの結果から、ジャンクフードを控え、健康的な食事を増やすことは有益と考えられます。
できるところから取り組んでみることをおすすめします。
ミス、不注意等で生活や仕事に支障をきたしている場合は、早めに心療内科・精神科に相談することをおすすめします。

