A-ADHD(成人期ADHD検査)とは?

A-ADHD(成人期ADHD検査)はDSM-5に準拠した、成人ADHD(注意欠如・多動症)をスクリーニングするための自己記入式の質問票です。

A-ADHDを開発したのは誰ですか?

精神科医の福西 勇男 先生によって開発されました。

どのようなことを質問するのか?

質問項目は計35項目です。

ADHDの主要な3症状(注意散漫、多動性、衝動性)に関連した20項目、これらに加えADHDにみられやすい二次障害に関する9項目及び、自閉スペクトラム症や学習障害などのADHDに併発しやすい神経発達障害に関する6項目について質問します。

採点方法

各項目の質問に対し以下の4段階で回答します。

・あまりない

・ときどき

・しばしば

・いつも

各項目について

・あまりない:1点

・ときどき:2点

・しばしば:3点

・いつも:4点

の4段階で評価します

ADHD評価項目の20項目の合計点は20~80点になります。

A-ADHDの結果の見方

男性では、カットオフは54点で、54点以上だとADHDの可能性があります。

女性では、カットオフは52点で、52点以上だとADHDの可能性があります。

また、質問1から14までの合計点が、

男性で38点以上なら、不注意優勢型の可能性があります。

女性で41点以上なら、不注意優勢型の可能性があります。

質問21から29は二次障害の質問となっており、

男女共通で、カットオフ23点で、23点以上なら、問題ありとされます。

質問30から35は他の発達障害の合併に対する質問で、

カットオフはなく、点数が高いほど合併の可能性が高いと考えられます。

A-ADHDで陽性ならADHDなのか?

A-ADHDで陽性となっても、必ずしもADHDとは限りません。例えば、

・うつ病

・不安症

・双極症

・睡眠障害

・ストレス

・認知機能の低下

などでも、ADHDに似た症状がみられることがあります。

A-ADHDの限界

① 自己記入式のため、回答バイアス(自己認識、状況、気分)の影響をうけます。

② ADHD以外でも高得点になることがある。

・うつ病

・双極症

・不安症

・パーソナリティ症

などでも高得点になることがあります。

③ A-ADHDだけでは診断できない。

A-ADHDはあくまでスクリーニングのための検査です。

診断には、

・発達歴の確認

・大学や職場での様子

・家族からの情報

・現在の症状評価

・医師による診察

などを総合的に判断する必要があります。

まとめ

A-ADHDは、成人ADHDをスクリーニングするための自己記入式の質問票です。

短時間で簡便にADHDの主要症状と二次障害をスクリーニングできる形式になっています。

ただし、あくまでスクリーニングのため、確定診断には、より詳細な検査や診察が必要となります。

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執筆者

院長 宮本 浩司(みやもと こうじ)

院長 宮本浩司

川崎市・溝の口の心療内科・精神科
高津心音メンタルクリニック
・ 精神保健指定医
・ 日本精神神経学会認定専門医・指導医