安中散(アンチュウサン)の効果・作用・副作用

2025.11.27

効果・作用

安中散は胃痛や胸やけのある神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニーなどに使用されます(図1)。

図1 安中散の効果

六君子湯と並び健胃薬として有名な漢方薬です。

ドラッグストアで販売されている、大正漢方胃腸薬や太田漢方胃腸薬にも応用されています。

具体的には以下のような構成となっています(図2)。

  • 安中散+芍薬甘草湯=大正漢方胃腸薬
  • 安中散+茯苓=太田漢方胃腸薬Ⅱ

図2 大正漢方胃腸薬と太田漢方胃腸薬Ⅱにおける漢方薬の構成

使用目標(証)は、やせ型で比較的体力の低下した人の慢性に経過する胃痛や胸やけのある場合に用いる。

  • 1)食物の消化が悪く、心窩部膨満感、悪心、嘔吐などを訴える場合。
  • 2)腹部は軟弱で、心窩部の振水音を認める場合。 とされています。

図3 安中散の東洋医学的使用目標

効能・効果

効能・効果は以下となっています。

やせ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛または腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、はきけなどを伴う次の諸症

  • 神経性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 胃アトニー

用法・用量[ツムラ安中散(医療用)]

通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に内服する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減するとなっています。

構成生薬

安中散は以下の生薬から構成されています(図4)。

  • 桂皮(ケイヒ)
  • 延胡索(エンゴサク)
  • 牡蛎(ボレイ)
  • 茴香(ウイキョウ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 縮砂(シュクシャ)
  • 良姜(リョウキョウ)

図4 安中散の構成生薬

剤型

医薬品のツムラの漢方薬(5番)は1包顆粒2.5gとなっています(図5)。

図5 安中散の剤型(ツムラ医療用)

副作用

頻度は不明ながら以下が挙げられています。

重大な副作用

  • 偽アルドステロン症
  • ミオパチー

その他の副作用

  • 過敏症:発疹、発赤、瘙痒等

執筆者

院長 宮本 浩司(みやもと こうじ)

院長 宮本浩司

川崎市・溝の口の心療内科・精神科
高津心音メンタルクリニック
・ 精神保健指定医
・ 日本精神神経学会認定専門医・指導医