清暑益気湯(セイショエッキトウ)の効果・作用・副作用

2025.07.10

作用・特徴

清暑益気湯(セイショエッキトウ)は夏バテや夏やせに効果があり、使用されます(図1)。

図1 清暑益気湯の効果

夏バテには、補中益気湯も良く使用されます。

清暑益気湯は口渇、尿量減少が生じている急性の熱中症に近い状態により向いています。

構成生薬には、体を冷やす作用の黄柏(オウバク)が含まれています。

一方、補中益気湯はじわりじわり弱ったタイプの夏バテに効果的です。

構成生薬には、体を温める作用の生姜(ショウキョウ)が含まれています(図2)。

図2 清暑益気湯と補中益気湯の違い

使用目標(証)は、比較的体力の低下した人で、食欲不振、全身倦怠感を訴える場合に用いる。

  • 軟便、尿量減少、自然発汗、手足の熱感などを伴う場合
  • いわゆる夏やせ、夏まけに多用される

とされています。(図3)

図3 清暑益気湯の東洋医学的使用目標

清暑益気湯は以下の生薬から構成されています(図4)。

  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 人参(ニンジン)
  • 麦門冬(バクモンドウ)
  • 黄耆(オウギ)
  • 陳皮(チンピ)
  • 当帰(トウキ)
  • 黄柏(オウバク)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 五味子(ゴミシ)

図4 清暑益気湯の構成生薬

剤型

医薬品のツムラの漢方薬(136番)は1包顆粒2.5gとなっています(図5)。

図5 清暑益気湯の剤型(ツムラ医療用)

効能・効果

効能・効果は以下となっています。

  • 暑気あたり
  • 暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠
  • 夏やせ

用法・用量[ツムラ清暑益気湯(医療用)]

通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に内服する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減するとなっています。

副作用

頻度は不明ながら以下が挙げられています。

重大な副作用

  • 偽アルドステロン症
  • ミオパチー

その他の副作用

過敏症:発疹、蕁麻疹等

消化器:食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等

執筆者

院長 宮本 浩司(みやもと こうじ)

院長 宮本浩司

川崎市・溝の口の心療内科・精神科
高津心音メンタルクリニック
・ 精神保健指定医
・ 日本精神神経学会認定専門医・指導医