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044-455-7500両価性(アンビバレンス)とは、同じものや人、できごとに対し、肯定的な考えや感情と、否定的な考えや感情を同時に抱くことです1)、2)。
一般に生活している中で誰もが両価性を抱くのが、むしろ正常といえます。
「夜食にごはんを食べたい。でも太るから食べたくない」
「憎いから別れたい。でも愛しているから別れたくない」
といった両価性です。
両価性には以下の2種類があるとされています。
肯定的な考え・感情と否定的な考え・感情が同時に存在する状態
その人がどの程度、葛藤を感じているか
客観的アンビバレンスが高ければ、主観的アンビバレンスも高いと思えますが、必ずしもそうではないようです。
状況や個人の特性が関与していることが、示唆されています3)。
両価性が起こる理由には主に以下の3つが挙げられています。
例)ケーキ:美味しい vs 太る
例)家族・パートナー:愛しさ vs 苛立ち
例)義務教育:登校 vs 不登校
両価性は否定的な感情や意思決定を難しくすることにつながるとされています。
一方、近年では、バランスのとれた正確な判断をもたらすとされています2)。
ブロイラーは統合失調症の症状の1つとして両価性を挙げています。
これは上記の心理学での両価性とは、同じ意味合いをもつところもありますが、異なるものです。
ブロイラーは両価性を以下の3つに分類しました。
まったく同じ観念が、快い感情と不快な感情の両方を伴うことがあるという状態です。
ある統合失調症患者が、食事をしようとしてスプーンを何十回も口へ運ぼうとするが、結局その行為を完了できないという事例で説明しています。
患者が幻聴を聞いていないと否定しながら、何を言われているのか尋ねられるとその内容を報告するというような事例で説明しています。
近年では、認知症当事者の介護を行っている家族の両価性がうつ状態の要因に大きく関与することが報告されています4)。
