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044-455-75002025年12月、Tsengらは、糖尿病治療薬が精神状態に与える影響を解析し発表しました1)。
解析では、SGLT2阻害薬というジャンルに属する、ダパグリフロジン(フォシーガ)が、うつ病リスクの低下に有意に関連していました(図1)。

また、ダパグリフロジンは、せん妄発生率が有意に低い結果でした。
GLP-1受容体作動薬というジャンルに属する、デュラグルチド(トルリシティ)とリラグルチド(ビクトーザ)は、認知機能の改善がみられる結果でした(図2)。

今回の解析からは、糖尿病患者のうつ病予防には、ダパグリフロジン(フォシーガ)が期待できる結果でした。
また、糖尿病を合併したうつ病患者さんの糖尿病治療薬としても、新規に開始する場合、ダパグリフロジン(フォシーガ)が有用である可能性が示唆されます。
今回の結果に加え、2025年4月、De Luccaらが発表した、身体疾患とうつ病を併発している場合の抗うつ薬の有効性と忍容性の比較の報告では、糖尿病に対する抗うつ薬は、エスシタロプラム(レクサプロ)の有効性が高い結果でした2)、(図3)。

このことから、糖尿病を合併したうつ病患者さんでは、抗うつ薬はエスシタロプラム(レクサプロ)と、糖尿病治療薬はダパグリフロジン(フォシーガ)の組み合わせが、最も好ましいと言えそうです。
