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044-455-7500現在日本ではオレキシン受容体に作用する不眠症治療薬が3剤が上市され使用されています。
オレキシン受容体拮抗薬には以下の3剤があります。
2025年6月、クービビック・デエビゴ・ベルソムラの有効性と安全性の比較の解析が報告されました1)。
解析には以下の薬剤用量が含まれました。
有効性の評価項目には以下が含まれました。
1カ月後の主観的な入眠時間に対する有効性の比較では、デエビゴ10mgが優れている結果でした(図1)。

1カ月後の主観的な総睡眠時間に対する有効性の比較では、クービビック50mgが優れている結果でした(図2)。

1カ月後の主観的な中途覚醒に対する有効性の比較では、デエビゴ10mgが優れている結果でした(図3)。

1カ月後の不眠症重症度指数に対する有効性の比較では、ベルソムラ20mgと15mgが優れている結果でした(図4)。

安全性の評価における、有害事象に中止率ではデエビゴ10mgが中止率の高い結果でした。
傾眠の発生率の比較では、デエビゴ10mgが特に発生リスクが高い結果でした(図5)。

転倒の発生率の比較では、いずれの薬剤でも、リスクの増加はみられませんでした。
悪夢や睡眠麻痺(金縛り)は頻度がまれであったため、今回の解析の対象とはなりませんでした。
デエビゴが入眠困難に効果があるのは、すでに実績のあるところですが、同様に翌日の持ち越し(眠気)も今回より明らかになりました。
これらから、効果と副作用のバランスを見た選択が必要と言えます。
クービビック50mgは、持ち越しの副作用はみられない結果で、総睡眠時間の確保にもすぐれており、全体としてバランスのいいオレキシン受容体拮抗薬といえるかもしれません。
悪夢や睡眠麻痺(金縛り)は頻度がまれであったため、解析の対象とならなかったものの、クービビックはその中でも、さらに頻度が少ない結果でした(図6)。

不眠症状がある場合は、我慢せず早めの心療内科・精神科への受診をおすすめします。
まずはかかりつけ内科等で相談するもの1つの方法です。

