作用・特徴
桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)は精神不安、陰萎、小児の夜尿症等に用いられています(図1)。
図1 桂枝加竜骨牡蛎湯の効果
桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)は脳の過敏性を抑制する効果をもつことが示唆されています1)。
パニック症や持続性知覚性姿勢誘発めまい (PPPD)に対する有効例も報告されています2)、3)。
使用目標(証)は、体質虚弱な人で、やせて顔色悪く、神経過敏あるいは精神不安などを訴える場合に用いる。
- 1)陰萎、遺精などを訴える場合
- 2)易疲労感、盗汗、手足の冷えなどを伴う場合。
- 3)腹部が軟弱無力で傍に大動脈の拍動を触知する場合。
とされています。
図2 桂枝加竜骨牡蛎湯の東洋医学的使用目標
桂枝加竜骨牡蛎湯は以下の生薬から構成されています(図3)。
- 桂皮(ケイヒ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 大棗(タイソウ)
- 牡蛎(ボレイ)
- 竜骨(リュウコツ)
- 甘草(カンゾウ)
- 生姜(ショウキョウ)
図3 桂枝加竜骨牡蛎湯の構成生薬
剤型
医薬品のツムラの漢方薬(26番)は1包顆粒2.5gとなっています(図4)。
図4 桂枝加竜骨牡蛎湯の剤型(ツムラ医療用)
効能・効果
効能・効果は以下となっています。
下腹直腹筋に緊張のある比較的体力の衰えているものの次の諸症:
用法・用量[ツム桂枝加竜骨牡蛎湯(医療用)]
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に内服する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減するとなっています。
副作用
頻度は不明ながら以下が挙げられています。
重大な副作用
その他の副作用
過敏症:発疹、発赤、瘙痒等
参考
- 1) Tamada M, et al.: Effective Treatment of Adult Parasomnias with Keishikaryukotsuboreito in Four Cases. Intern Med, 61: 1433-1438, 2022.
- 2) 森清 慎一.: 不安感, 動悸に対する桂枝加竜骨牡蛎湯 ( + 牡蛎末) の有効性. 日本東洋心身医学研究, 32: 36-40, 2017.
- 3) 五島 史行.: 産婦人科における慢性めまいである持続性知覚性姿勢誘発めまい (PPPD) に対する漢方治療. 産婦人科漢方研究のあゆみ, 40: 111-116, 2024.