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044-455-7500GAD-7(Generalized Anxiety Disorder-7)は、全般不安症(GAD)の症状や不安の重症度を評価するための自己記入式質問票です。
もともとは全般不安症のスクリーニングを目的として開発されましたが、その後の研究では、
・全般不安症(GAD)
・パニック症
・社交不安症
・PTSD
など、さまざまな不安症状の重症度評価にも有用であることが示されています。
質問は全部で7項目です。
例えば、
・神経質になったり、不安になったりする
・心配を止められない
・さまざまなことを心配しすぎる
・リラックスできない
・落ち着いて座っていられない
・イライラしやすい
・何か悪いことが起こるのではないかと恐れる
などについて質問します。
各項目について、
・0点:まったくない
・1点:数日
・2点:半分以上の日
・3点:ほとんど毎日
の4段階で回答します。
総得点は、0~21点になります。
一般的には、次のように解釈されます。
・0~4点:ほとんど不安なし
・5~9点:軽度
・0~14点:中等度
・15~21点:重度
10点以上では、全般不安症の可能性が高くなると報告されています。
開発研究では、10点以上をカットオフとした場合、
・感度:約89%
・特異度:約82%
で全般不安症を識別できました1)。
GAD-7には採点対象外の8番目の質問があります。
「これらの症状によって、
・仕事
・家事
・学校
・人付き合い
にどの程度支障が出ていますか?」という内容です。
この質問は診断や治療方針を考えるうえで重要ですが、合計点には含まれません。
GAD-7は非常に優れた心理検査として知られています。
開発研究では、
・内的一貫性(Cronbach’s α):0.92
・再検査信頼性(ICC):0.83
と高い信頼性が報告されています1)。
また、日本語版についても信頼性・妥当性が確認されています。
・わずか7項目で短時間に実施できる
・信頼性・妥当性が高い
・不安症状の重症度を評価できる
・治療前後の変化を評価できる
・世界中で広く使用されている
① 診断はできない
GAD-7だけで全般不安症と診断することはできません。
診断には、
・医師による臨床面接
・DSM-5-TRやICD-11の診断基準
・症状の持続期間や生活への影響
などを総合的に評価する必要があります。
② 他の精神疾患でも高得点になる
以下のような疾患でも得点が高くなることがあります。
・うつ病
・パニック症
・社交不安症
・PTSD
・強迫症
そのため、GAD-7単独で原因を区別することはできません。
③ 身体疾患の影響を受けることがある
甲状腺機能亢進症、不整脈、慢性呼吸器疾患など、不安に似た症状を引き起こす身体疾患でも高得点になる場合があります。

GAD-7は、全般不安症をはじめとする不安症状の重症度を評価するための7項目の自己記入式質問票です。
短時間で実施でき、信頼性・妥当性が高いことから、世界中の医療機関や研究で広く利用されています。
一方で、GAD-7はスクリーニングや重症度評価のための検査であり、診断そのものを行うものではありません。
高得点であっても、最終的な診断には医師による詳しい問診や診察が必要です。
心配や不安が長く続いている場合は、心療内科・精神科に受診することをおすすめします。
1)Spitzer RL, et al.: A brief measure for assessing generalized anxiety disorder: the GAD-7. Arch Intern Med, 166: 1092-7, 2006.
