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044-455-75002026年5月、Yalinらは、最新の双極症抑うつエピソードに対する治療薬の有効性を比較し、発表しました1)。
結果は以下の7剤がプラセボより優れている結果でした1)、(図1)。
・オランザピン(ジプレキサ)+フルオキセチン(日本未承認)
・ルマテペロン(日本未承認)
・カリプラジン(日本未承認)
図1

今回のYalinらの結果は従来の研究結果と大きく異なるものではありませんでした。
そのような中で、2026年6月、Fornaro Mらは、これまでなかった急性双極症抑うつエピソードに対する、年齢・薬剤の用量を含めた、治療薬の有効性・受容性の比較を行い、発表しました2)、(図2)。
結果は以下がプラセボよりも優れた薬剤でした。(日本未承認薬はフルオキセチンのみ記載し、他は除く。)
・オランザピン 12mg/日+フルオキセチン 50mg/日
・ラモトリギン 200mg/日
・炭酸リチウム 900mg/日
・プラミペキソール 3mg/日
・オランザピン 14.4mg/日
・バルプロ酸ナトリウム 2.5g/日
・ラモトリギン 50mg/日
図2

質の高い研究だけを対象とし、結果に影響する可能性がある特殊な条件を除外して再解析した結果、以下の治療薬が有効な結果でした(日本未承認薬を除く)、(図3)。
・クエチアピンXR 300mg
・クエチアピンXR 150mg
・ラモトリギン 200mg
・ラモトリギン 50mg
図3

児童思春期ではルラシドン 80mg/日が有効であることが示されています。
今回の結果からは、クエチアピンとラモトリギンが明確に優れていることが示されました。
この結果から、以前から有効性の報告されていた、クエチアピンとラモトリギンの併用療法も優先順位が高いものになるといえそうです。
一方で忍容性は、ラツーダ 33.6mg/日が優れている結果でした。
クエチアピンは眠気や代謝面の副作用があり、ラモトリギンは皮疹のリスクがあるため、効果と忍容性・受容性を考慮した薬剤選択が必要になります。
もともと気分に波があり、現在は気分がしずんでつらいという方は、早めに心療内科・精神科を受診することをおすすめします。
