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044-455-7500ADHD治療薬は血圧や脈拍へ影響を与えることが知られています。
個々の薬剤の安全性の比較は、現在まで血圧に関してのみの報告であり、脈拍や心拍を含めた十分な解析はなされていませんでした。
2025年5月、Farhatらは、ADHD治療薬の心血管系への安全性の比較の解析を行い、報告しました1)。
今回の解析には以下の薬剤が含まれました。
本コラムでは、日本の保険適応であるメチルフェニデート(以下コンサータ)、リスデキサンフェタミン(以下ビバンセ)、アトモキセチン、グアンファシン(以下インチュニブ)について記載致します。
収縮期血圧の安全性の比較では、コンサータ、ビバンセ、アトモキセチンが血圧上昇し、インチュニブは血圧低下する結果でした(図1、2)。


脈拍の安全性の比較では、アトモキセチン、ビバンセ、コンサータは脈拍が増加、インチュニブは低下する結果でした(図3、4)。


心電図のQTc延長の安全性の比較では、成人で、アトモキセチンがプラセボと比較して延長がみられました。
今回の結果からは、アトモキセチン、コンサータ、ビバンセの血圧上昇、脈拍増加への影響は大きくない結果でした。
また、中枢刺激薬(コンサータ、ビバンセ)の血圧上昇、脈拍増加のリスクは、アトモキセチンと比較し、高くないこともわかりました。
一方で、今回の解析は短期間(12週間)を対象としたもので、長期使用においては、心血管リスクが増加することが報告されています2)。
そのため、長期使用にあたっては、慎重な観察が必要といえます。
また、今回の結果からは、インチュニブの血圧低下を介した安全性への懸念を考慮すると、低血圧のADHD当事者への投与に特に注意が必要と思われました。
ミス、不注意等で生活や仕事に支障をきたしている場合は、早めに心療内科・精神科に相談することをおすすめします。

