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044-455-7500児童思春期のADHDでは、うつ病や不安の併存が高いことや、反抗挑戦性障害を伴うことが知れています1)、2)。
男児では、外在化障害とよばれ、行動・障害特性が外側に向かう傾向が多いとされています。
女児では、内在化障害とよばれ、行動・障害特性が内部に向かう傾向があることとされています3)。
つまり、男児では、暴れてしまう等などの行為がみられることがあり、女児では不安が強いなどの性差があるとされています。
これまで、児童思春期のADHDに併存する精神疾患ついて一貫した報告はありませんでした。
2025年6月、Njardvikらにより、児童思春期のADHDに併存する精神疾患についての解析が報告されました4)。
報告では、以下の順に併存が高い結果でした(図1)。

反抗挑戦性障害は、怒りっぽいこと、挑発的であること、執念深い(恨みやすい)ことが障害の特徴です。
典型的には家庭内で親に反抗し、学校で教師の指示に従わず、反抗的な態度をとるなどがあります。
素行障害は、攻撃性、破壊、虚偽性、窃盗、重大な規則違反等がみられることが障害の特徴です。
今回の解析では、ADHD不注意優勢型では、反抗挑戦性障害は相関が低く(z-value; -2.98)、不注意/多動性混合型で相関が高い結果(z-value; 3.41)でした。
また、行為障害は男児が女児の2倍、強迫性障害は女児が男児の2倍の有病率の結果でした。
ADHDと反抗挑戦性障害の併存が悪化せず、改善していくことが、当事者の成人期に向けての社会適応において重要とされています5)。
不注意や多動性の特性が軽減し社会適応化できている成人においても、反抗挑戦性障害が残存している事例が少なくありません。
新入社員が入社後に、本人は悪気はないけれども、つい上長に口答えする、会社の規律に従えないなどです。
反抗挑戦性障害の障害特性には、自分の責任を他人のせいにするという特徴的な障害もあり、この特性も反抗挑戦性障害が残存している当事者にみられることがあります。
