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044-455-7500PHQ-9(Patient Health Questionnaire-9)は、過去2週間の大うつ病エピソードの主要症状に対応した9項目の自己記入式尺度です。
2001年に、Kurt Kroenke(クローンケ), Robert L. Spitzer(スピッツァー), Janet B. Williams(ウィリアムズ)によって作成されました1)。
うつ病のスクリーニングと抑うつ症状の重症度評価に世界的に広く使用されています。
約2~5分程度です。
主に成人で使用されますが、思春期でも有用性が確認されています。
PHQ-9は9項目から構成され、「過去2週間」にそれぞれの症状がどの程度あったかを回答します。
評価する内容は、
などです。
9項目の質問に対し、
のいずれかに回答します。
採点では、
として採点します。
9項目を合計するため、得点範囲は0~27点です。
PHQ-9では
10点以上が大うつ病をスクリーニングする際の代表的なカットオフ値です。
一般的には次のように重症度を捉えます。

ただし、これは症状の重症度の目安であり、この点数だけでうつ病を診断するものではありません。
PHQ-9 ≥10点 → うつ病である
ではなく、
PHQ-9 ≥10点 → 臨床的に意味のある抑うつ症状があり、大うつ病の可能性について詳しく評価する必要がある
と解釈するのが適切です。
PHQ-9は
であり信頼性・妥当性の高い質問表であることが示されています。

SDSやCES-Dとの違いを考えるうえで重要なのが、PHQ-9が大うつ病エピソードの症状基準に対応するよう構成されていることです。
また、9項目と短いため診療で使用しやすく、同じ患者さんに繰り返し実施することで、
治療前 → 治療中 → 治療後
の症状変化を数値として追うこともできます。
PHQ-9は非常に有用ですが、あくまで自己記入式尺度です。
身体疾患や睡眠障害などによって、睡眠・疲労・食欲などの項目が高くなることがあります。また、得点は本人の自己認識や回答傾向にも影響されます。
さらに重要なのは、PHQ-9だけでは双極性障害とうつ病を鑑別できないことです。抑うつ状態でPHQ-9が高得点だったとしても、過去の躁・軽躁エピソードについて別途確認する必要があります。
そして、自傷・希死念慮に関する項目については、総得点とは別に確認することが重要です。総得点が低いからといって、この項目への回答を軽視することはできません。
PHQ-9(Patient Health Questionnaire-9)は、うつ病のスクリーニングや抑うつ症状の重症度を評価するために広く用いられている自己記入式の質問票です。
過去2週間の状態について、うつ病の主要な症状に対応した9項目を0~3点で評価し、合計点は0~27点となります。
一般に10点以上が、臨床的に意味のある抑うつ症状を疑い、詳しい評価を行う一つの目安とされています。
PHQ-9は項目数が少なく、約2~5分で回答できる簡便さも特徴です。
ただし、PHQ-9の点数だけでうつ病を確定診断することはできません。
身体疾患や睡眠障害、双極症などの可能性も含め、診断には医師による総合的な評価が必要です。
・1)Kroenke K, et al.: The PHQ-9: validity of a brief depression severity measure. J Gen Intern Med, 16: 606-13, 2001.
・2)Ajele KW, et al.: Charting the course of depression care: a meta-analysis of reliability generalization of the patient health questionnaire (PHQ- 9) as the measure. Discov Ment Health, 5: 50, 2025.
・3)Muramatsu K, et al.: Performance of the Japanese version of the Patient Health Questionnaire-9 (J-PHQ-9) for depression in primary care. Gen Hosp Psychiatry, 52: 64-69, 2018.
・4)Negeri ZF, et al.: Accuracy of the Patient Health Questionnaire-9 for screening to detect major depression: updated systematic review and individual participant data meta-analysis. BMJ, 375: n2183, 2021.
