初診はお電話でのご予約のみ
044-455-7500統合失調症の治療に欠かせない抗精神病薬ですが、体重増加の副作用が問題となることがあります。
また、体重増加は見た目だけの問題ではなく、
などのリスクを高めることが知られています。
さらに、体重増加によって薬を飲み続けることが難しくなり、治療中断につながることもあります。
そのような中、2026年7月、Stogiosらは、抗精神病薬による体重増加の減量に有効な薬剤を比較した研究を発表しました1)。
体重減少効果が大きかった薬剤は次のとおりでした。
・セマグルチド(オゼンピック・リベルサス・ウゴービ):約-11kg
・リラグルチド(ビクトーザ):約-5.4kg
・トピラマート(トピナ):約-4.0kg
・メトホルミン(メトグルコ):約-3.9kg
・エキセナチド(バイエッタ):約-3.0kg
図1

また、これら5剤はいずれも中等度のエビデンスで支持されていました。
特に、今回の研究で最も高い体重減少効果を示したのは、セマグルチドでした。
平均で約11kgの体重減少が認められ、一般的に「治療効果がある」とされる体重5%以上の減少も達成していました。
セマグルチドはGLP-1受容体作動薬であり、
といった作用があります。
抗てんかん薬であるトピラマートも約4kgの体重減少を示しました。
一方で、
などの副作用がみられることがあるため、使用時には注意が必要です。
メトホルミンは糖尿病治療薬です。
中でも、抗精神病薬による体重増加に対する研究数が最も多く、今回も約4kgの体重減少が認められました。
また、価格や使用経験の豊富さから、現在でも第一選択として検討されることが多い薬剤です。
今回の研究では、
などのGLP-1受容体作動薬が、非常に高い効果を示しました。
これらの薬は、体重減少だけでなく、
の改善も期待されています。
一方で著者らは、
であることを指摘しています。
よって、今後は、より大規模で長期間の臨床試験が期待されます
今回の解析では、統合失調症で抗精神病薬を服用している患者さんの体重増加に対して、
が高い有効性を示しました。
特にセマグルチドは、約11kgと最も大きな体重減少を示し、今後の治療選択肢として大きな期待が寄せられています。
一方で、薬剤にはそれぞれ副作用や適応があるため、自己判断で使用するのではなく、医師と相談しながら、自分に合った治療法を選択することが大切です。
Stogios N, et al.: Pharmacological Interventions for Weight Reduction in Patients With Schizophrenia Treated With Antipsychotics: A Systematic Review and Network Meta-Analysis. JAMA Psychiatry, Jul 8:e261814, 2026.
