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044-455-7500フェノチアジン系抗精神病薬とは、フェノチアジン誘導体の第一世代抗精神病薬のことで、第2・3世代抗精神病薬の登場まで、統合失調症の治療に使用されてきました。
一部の薬は、めまいや麻酔後の悪心・嘔気に効果があるため、一時的に術後などに使用されていました。
フェノチアジン系抗精神病薬には、以下があります。
一般に古くから、以下2剤を低力価フェノチアジン系と呼んでいます。
また、以下4剤を中力価フェノチアジン系と呼んでいます。
フェノチアジン系抗精神病薬は、1950年にフランスのローヌ・プーラン社で、フェノチアジン系の抗ヒスタミン薬のプロメタジン(ヒベルナ・ピレチア)から、クロルプロマジン(コントミン)が合成されたことから歴史がはじまります。
クロルプロマジン(コントミン)、レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)については、クロルプロマジン(コントミン)についてのコラムで記載しておりますのでご参照ください。
クロルプロマジン(コントミン)の開発に成功後、ペルフェナジン、プロクラルペラジン、フルフェナジン、プロペリシアジンと開発されていきました。
4剤の中力価フェノチアジン系抗精神病薬の化学構造式は以下となっています(図1)。

4剤の中力価フェノチアジン系抗精神病薬の中で、ドパミンD2への作用は、ペルフェナジン(ピーゼットシー・トリラホン)、フルフェナジン(フルメジン)が強い傾向にあります1)、2)、(図2)。

副作用の眠気に関わるヒスタミンH1受容体阻害作用は、プロペリシアジン(ニューレプチル)で弱く、ふらつきに関わるアドレナリンα1受容体は、プロクラルペラジン(ノバミン)で弱い傾向にあります1)、2)、(図3)。

各4剤の効能・効果は以下となっています(図4)。

第2・3世代抗精神病薬が登場するまで、統合失調症の治療に使用されていました。
現在は使用される頻度は減っています。
手術で麻酔を使用した際に術後に、悪心・嘔気・嘔吐が生じることがあります。
これを術後悪心・嘔吐(postoperative nausea and vomiting:PONV)と呼んでいます。
現在は抗がん剤治療時に使用する制吐剤(5-HT3拮抗薬)が使用されるようになっていますが、それまでプロクラルペラジンが、有効な薬剤の1つとされ4)、プロクラルペラジンや、プロクラルペラジンとトラベルミンの併用などが使用されていました。
PONV以外にも、不安で生じる強い悪心や症状の重い乗り物酔いにも使用されることがあります(PONVのリスク因子には乗り物酔いがあります)。
ペルフェナジンは米国で行われた試験で、第2世代抗精神病薬との比較で効果が劣らないことが報告されています4)。
また、プロクラルペラジン(ノバミン)と同じく、術前・術後の悪心・嘔吐にも適応をとっているだけでなく、メニエール症候群(めまい・耳鳴り)にも保険適応を得ています。
そのため、プロクラルペラジン(ノバミン)と同じく、不安や心因性の強い嘔気・悪心等に少量を使用することがあります。
第2・3世代抗精神病薬が登場するまで、統合失調症の治療に使用されていました。
現在は使用される頻度は減っています。
重大な副作用として以下等が挙げられています。
