7種類の抗精神病薬の有効性と忍容性の比較

2025年10月、Zhaoらにより7種類の抗精神病薬の有効性と忍容性の比較の解析が発表されました1)。

7種類の抗精神病薬は以下となっています。

有効性では、オランザピンとリスペリドンが優れている結果でした(図1)。

図1 7種類の抗精神病薬の有効性と忍容性の比較

体重増加のリスクは、オランザピンが高い結果でした(図2)。

図2 抗精神病薬の体重増加の比較

高プロラクチン血症のリスクは、アリピプラゾールが低い結果でした(図3)。

図3 抗精神病薬の高プロラクチン血症の比較

メタボリックシンドロームのリスクはオランザピンが高く、アリピプラゾールが低い結果でした(図4)。

図4 抗精神病薬のメタボリックシンドロームの比較

鎮静のリスクはアリピプラゾールが低い結果でした(図5)。

図5 抗精神病薬の鎮静の比較

今回の結果は、効果・忍容性いずれの面でも、従来の結果を踏襲するものです。

しかし、中国で行われた研究で、漢民族が参加者の90%を占めています。

薬剤の効果・副作用には遺伝子の影響も関与するため、今回の研究はよりアジア人に対し、堅牢な根拠を提供すると考えらます。

文献

  • 1)Zhao G, et al.: Efficacy and Tolerability of Seven Antipsychotic Drugs in Acutely Ill Patients With Schizophrenia: A Randomized, Multicenter, Assessor-Blinded Trial. Am J Psychiatry, 2025.

執筆者

院長 宮本 浩司(みやもと こうじ)

院長 宮本浩司

川崎市・溝の口の心療内科・精神科
高津心音メンタルクリニック
・ 精神保健指定医
・ 日本精神神経学会認定専門医・指導医