公開日 2024.10.24
スティグマ(stigma)とは個人や集団あるいは、ある事柄に対する偏見に基づく誤ったものの見方のことです。
長い間、精神疾患、精神疾患当事者はスティグマにさらされてきました。
近年は心療内科の受診も普及し、敷居が低くなったものの、今なお続いていると言えます。
セルフスティグマ(self-stigma)は、他者の偏見や偏見に基づく誤ったものの見方を自分自身にあてはめてしまい、自分自身を恥の意識や否定的に捉えてしまうことです。
例えば、仕事が忙しい状態が続き、抑うつ状態となった時に、うつ病であるかもしれないと思っても、精神科受診は抵抗があるという、セルフスティグマのために受診が遅れてしまうことがあります。
同様にうつ病の診断のもと、治療がはじまっても、家族や会社に伝えにくいといった状況も生まれてしまいます。
治療には疾病受容といい、自らの病気を自分自身で受け入れることがより改善につながりやすいことがわかっています。
自らのセルフスティグマを乗り越えて、治療に取り込むことで、必ず、セルフエスティーム(自尊心)につながることができます。
仲間とのつながり、ソーシャルサポート、適度な病気の自己開示もセルフスティグマの軽減に有効であることが報告されています1)、2)。
参考
- 1) Li XH, et al: Peer-to-peer contact, social support and self-stigma among people with severe mental illness in Hong Kong. Int J Soc Psychiatry, 67: 622-631, 2021.
- 2) Corrigan PW, et al.: Who Comes Out With Their Mental Illness and How Does It Help? J Nerv Ment Dis, 204: 163-8, 2016.
- 頭が働かない
- 寝つきが悪い
- やる気が起きない
- 不安で落ち着かない
- 朝寝坊が多い
- 人の視線が気になる
- 職場に行くと体調が悪くなる
- 電車やバスに乗ると息苦しくなる
- うつ病
- 強迫性障害
- 頭痛
- 睡眠障害
- 社会不安障害
- PMDD(月経前不快気分障害)
- パニック障害
- 適応障害
- 過敏性腸症候群
- 心身症
- 心的外傷後ストレス障害
- 身体表現性障害
- 発達障害
- ADHD(注意欠如・多動症)
- 気象病・天気痛
- テクノストレス
- バーンアウト症候群
- ペットロス(症候群)
- 更年期障害
- 自律神経失調症