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044-455-7500ベンゾジアゼピンは依存性や耐性、離脱症状が問題とされるととともに、将来的な認知機能への影響が懸念されています。
現在までに多くの報告がなされていますが、結果は一貫しておらず、またバイアスの問題など解釈にも多くの課題があります。
2025年1月、ベンゾジアゼピンの長期使用による、認知症発症リスクの最新の解析が報告されました1)。
今回の研究には9件の研究が含まれました。
その中で、最長で10年のベンゾジアゼピン使用と認知症発症リスクの関連の研究を含む、5件の研究を用い、ベンゾジアゼピン使用と認知症発症のリスクの解析が行われました。
結果は、統計学的に関連性がありませんでした(図1)。

次に、ベンゾジアゼピン使用とアルツハイマー型認知症発症のリスクの解析が行われました。
この結果も、統計学的に関連性がありませんでした(図2)。

今回の結果からは、ベンゾジアゼピンの長期使用と認知症発症の関連は示されませんでした。
だだし、著者らは、解釈には慎重を要し、よりグローバルレベルでの研究の強化の必要性も述べています。
近年、ベンゾジアゼピンの内服は、アルツハイマー型認知症の発症に関与するとされるアミロイドβの蓄積を“低下”させることが、脳画像研究で報告されています2)、(図3)。

また、麻酔薬して使用されているベンゾジアゼピンのレミマゾラム(アネレム)は、マウスの研究で、マウスの海馬の神経の炎症を抑え、認知機能障害を改善することが報告されています3)、(図4)。

これらの作用の結果、ベンゾジアゼピン(または一部のベンゾジアゼピン)は、認知症のリスクを高めていない可能性が示唆されます。
現在減薬中、またはこれから減薬を予定している、ベンゾジアゼピンを内服されている方は、認知機能障害のリスクを過度に不安視せず、このまま予定通り減薬をすすめていけばよいのではないかと思われます。
不安や不眠がつらいけど、薬が心配という方は、心療内科・精神科の受診をおすすめします。
まずはかかりつけ内科等で相談するのも1つの方法です。

